高齢者の食事の工夫②

投稿日:2023年4月18日

カテゴリ:木村歯科訪問プロジェクト

埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の大竹です。
ここ最近首や肩、背中の筋肉を傷めることがありまして、いかに健康体であることがありがたいかを実感しました。その後、ストレッチや適度な運動によってだいぶ元通りに過ごせるようになりました。
長く健康であるためには早め早めの対応が大事で、それは歯科の世界にも共通します。噛み合わせや顎位、顎顔面の筋肉のバランスも全身のバランスや健康につながっていると分かってきており、口腔内を健康的に維持することはとても大切ですね。

さて、今回は前回に引き続き在宅高齢者の食事の工夫についてお話ししたいと思います。
前回同様、高齢者の状況をみながら、できそうなものから参考にしてみてください。

【食べやすい介護食】
食事は軟らかなものや噛み応えのないもの、均一な見た目のものになりやすく食欲も落ちてしまいます。高齢者の摂食・嚥下と対比させながら、普通の食事の中で食べやすい料理を探し、調理に工夫することが大切になってきます。
・家庭での食事は家族と異なる内容にするのではなく、隠し包丁を入れたり、少し長めに加熱したりすることで、軟らかくして食べやすくする
・毎食手作りにするのは大変なので、市販の介護食を利用してみる(その際に、蓋を開けてそのまま出すのではなく、食器に移すことや、料理の材料としてアレンジするのも一工夫!)

【食べやすい食器・食具】
食べやすい形状が最優先ではありますが、色やデザインなど合うものを探してみましょう。
・飲みやすい湯呑:頭部を後屈しなくても飲めるように口の部分がやや開いている
・すくいやすい食器:皿の縁をやや立ち上がらせて、わずかに内側にカーブしたものは、スプーンをあてがうことができるのですくいやすい
・小さな握力でも食べやすく工夫したつまみやすく工夫した箸
・握力の弱い人向けに形状記憶する素材で作ったスプーン
・ごく軽量のスプーン

【外食を楽しむ】
本人が希望すれば、できるだけ家にこもらず積極的に外に出て、無理のない程度に外食を楽しみましょう。
食器探しや外食など、外出するのに目的をもつようにすると生活の質も高まりますし、外の刺激を受けることで心の健康にも良い影響が期待できます。

食事内容はもちろん、残存歯や義歯を適切に管理することも大切です。毎日の食事を楽しめるよう、困ったことがあればぜひ相談してみてください。

 

当院では、院長による無料のオリエンテーションを毎月開催しております。

「知らなきゃ損する歯の話」や当院歯科衛生士による

「コロナに負けない免疫力の話」など目から鱗の話が目白押しです。

次回の予定は令和5年5月13日土曜日 15時30分~ となっております。

参加をご希望の方は 0120ー255-418 までご連絡ください。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

さらに木村歯科医院でのインスタグラムでは今後の健康講座のスケジュールや診療日、

健康について発信をしておりますので是非ご活用くださいませ。

 

 

 

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