子どもの口腔機能発達不全④

投稿日:2024年10月22日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは!羽生市にあります木村歯科医院の大竹です。
長い夏が過ぎて最近は急に秋らしくなってきましたね。寒暖差で体調を崩しやすいので、よく寝てよく食べて運動して、体調管理には気を付けたいですね。

さて、前回に引き続き、子どもの口腔機能発達不全症についてお話ししたいと思います。今回は口腔機能発達不全の対応について、状況別でのアドバイス(前半)についてお伝えできたらと思います。

【食べ方アドバイス】
 〇食べ物を水や飲料で流しこんでいる 
  ・食べ物の硬さ・量に対して咀嚼が不足している
    →水分摂取の回数を徐々に減らしていく
  ・一口量が多く、咀嚼するのに疲れて水で流し込んでいる
    →一口量に注意してよく咀嚼し、唾液と混ぜて食塊形成を行うことを意識する
  
 〇ばっかり食いをしている
  ・味が混ざる感じや、味覚や嗅覚による刺激が頻繁に変わることを嫌がることがある
   →適量の食事を食べきることができ、栄養的な偏りがなければ特に問題なし

 〇少ししか食べられない(少食)
  ・食事を少ししか食べられずやせが認められる
    →まずは完食が可能な量から提供するようにする
    →食事を食べ切る達成感を感じてもらい、間食できたら褒める
  ・生活に支障が出るほどの過度な極端な偏食や消食がみられる
    →小児科や栄養士と連携して対応する

【食環境のアドバイス】
人がたくさんいるにぎやかな場所だと気を取られて食事に集中できない場合があるので、落ち着いて     食べられる環境整備が必要
 〇家庭の食環境
  ・テレビや音のするものは消してから食べる
  ・食事中はスマートフォンやタブレット、ゲームは使用禁止
  ・おもちゃは片付ける
  ・いつも座る席を決めておく(環境を変化させない)

〇外食事の食環境
  ・個室や半個室、大きな衝立のある店舗を利用する
 ・気が散らないよう壁に向かって座らせる
  ・人の出入りや人通りが少ない方の席に座らせる

〇学校などの集団の食環境
  ・周囲に人が少ない時間帯に食事をする
 ・食事する場所を部屋の隅の方にし、パーテーションを用意して独立させる
  ・窓や向かいに座るクラスメイトが目に入る席に座る
  ・「自宅でない場所でも食べられた」ことが自身に繋がるように、何かできるたびに褒めてあげる
    ※集団で食事をする学校などの場合、担当の先生とよく相談して対応する

お子さんの食事風景をよく観察しながら、当てはまるものがあれば参考にしてみてください。

当院では、院長による無料オリエンテーションを行っております。
次回の予定は11月9日土曜日 15:30〜
      12月14日土曜日 15:30〜
参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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