知らなきゃ損する歯のはなし113が掲載されました!
投稿日:2021年1月9日
カテゴリ:News&Topics 埼東よみうりコラム記事
昨年は新型コロナウイルスに振り回された1年となってしまいました。
コロナは自分だけでなく家族や職場の方にも迷惑がかからないかと悩みますが明日は我が身、今後どれだけ感染者が増えるのか、ウィズコロナで行くにはどうすればよいか模索しております。
このコラムを執筆している現在(12月中旬)も感染者数が増え続けていますが、俗に医療費が高いと言われるアメリカでは、日本の今までの総感染者数に近い人数の人たちが毎日感染しており、大変な状況となっております。
そのアメリカでは、歯肉に埋まっている親知らずを抜くのにも50万円くらいの治療費がかかります。
保険がきかないからです。日本では3割負担で5000円ほどでしょうか、5000円というお金は安くはありませんが、体の一部を直すための負担としては安いイメージを受けます。
しかし、どちらも同じことをして抜いているのです。
よく差し歯やインプラントは保険がきかないから高額であると認識されている方が多いようですが、では、入れ歯についてはどうでしょう?明らかに装置が特殊で、一般的な入れ歯とは違うものは高額と感じるかと思いますが、総入れ歯ではどうでしょうか?
全ての歯が人工の歯に置き換わり、ピンク色のプラスチック部分があるだけだから、歯型とかみ合わせを取れば出来上がる総入れ歯はどこでも同じものが出来るのでしょうか?
実際に多くの歯科医院では総入れ歯を作るのは国家資格を持った歯科技工士さんですが、指示をする責任はすべて歯科医師にあります。総入れ歯を入れている多くの方が満足されているのであれば良いのですが、満足されていない方はたくさんの入れ歯を作り、転々と歯科医院巡りをしている方もいます。
また、その総入れ歯も保険で作るものと保険外で作るものがあります。治療費もまちまちで例えば銀座の歯科医院で作る総入れ歯が1000万円という話も聞いたことがあります。
どこで作っても同じように見える総入れ歯でも、インプラントやセラミック治療など見た目でも明らかに保険外治療の物と同じように、保険外の物があるのです。これは治療する歯科医の技術や材質だけでなく場所柄や作る技工士さんの腕もあります。
通常、海外では歯科医の技量で治療費が決まりますが、日本では保険診療がすべての国民が受けられる平均的な金額と思われがちですので、保険診療よりも優れた技術は、海外と同じ相場で行うと全く別の高額治療と思われても仕方がない状況ではないかと痛感しています。
今年も皆さまの歯の健康に少しでも役立つような話を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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