歯周病のお話
投稿日:2022年9月2日
カテゴリ:スタッフブログ
埼玉県羽生市にある木村歯科医院の橋本です。
朝晩はだいぶ涼しくなってきましたね。季節の変わり目を
感じます。昼間との温度差があるので、体調を崩さないように
注意しましょう。
最近あった良い話ですが・・・
家の玄関の日日草が綺麗に咲きました。
毎日、朝・晩の水やりと時々栄養剤の補給を行ったところ
みごとに花をつけてくれました。
毎日のお手入れってとても大切です。
「継続は力なり」 と思いました。
話しは変わって、最近メディアでも取り上げられる歯周病
についてお話ししたいと思います。
人のお口の中には沢山の(数千億個)細菌がいます。
歯磨きが上手くいっていないところには細菌が集まってきて
固まりができます。これが歯垢、あるいはプラークと
呼ばれるものです。このプラークが歯と歯茎の境目の部分に
長い間くっついていると、歯周病菌と言われるものが増えてきます。
これらの菌は血液中のタンパク質と鉄分を栄養として
仲間を増やします。
歯周病=出血 が結びつきます。
仲間を増やし毒素を出して体の組織内に入り込もうとします。
人間の体は内部に外敵が入り込もうとすると白血球をはじめとする
「防衛軍」をその場に動員し、そこで体と細菌が戦います。
戦場となった歯ぐきは「焼野原」のような状態になります。
この状態が「炎症」です。
実際には歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。
始めの段階では、歯の周囲の骨までには炎症は進んでいません。
この段階が「歯肉炎」です。
「防衛軍」が何とか細菌の侵入を食い止めようとしても、
プラークの細菌が増えれば体の方はだんだんと不利になり後退
していきます。その結果、歯茎が下がり歯周ポケットが
深くなってしまいます。
歯周ポケットが深くなると細菌たちはさらに暴れるようになり
炎症はより深いところまで進んでいき、やがて歯を支える骨の部分に
近づきます。すると歯を支える骨は炎症から逃げようとして
吸収されてきます。これが「歯周炎」です。
この状態になるとさらにポケットが深くなり、炎症も広がり、
やがて歯の根元まで進んで最終的に歯が抜けてしまうのです。
そうならないようにするためには、
歯科医院でのプロケアと患者様のセルフケアが不可欠です。
家でのブラッシングでは歯茎より上の歯の部分のプラークは
取れても歯周ポケットの奥のプラークや歯石は取れません。
炎症の原因となるプラークが付いたままだと歯周病は
いつまでたっても治りませんし、進行する恐れもあります。
また、ゴツゴツした歯石が歯のまわりに付いていると、その
周りにプラークが付きやすくなります。
これらを除去して歯茎の健康を取り戻すのが歯科医院の仕事です。
原因を取り除いたからといって歯周病が治るわけではありません。
患者様自身が自分の手で歯を清潔に保てるようにならなければ
なりません。普段のブラッシングが出来ていないと
プラークがまた歯周ポケットに入り込み、炎症が再発してしまうからです。
プロケアとセルフケア、二人三脚で継続していくことが
歯周病の治療となります。
毎日のケアが大切! 継続は力なり!
只今、木村歯科医院ではお口についての
健康講座を無料で開催しております。
次回の開催は、9月13日(火)の15:30からです。
さらに木村歯科医院のインスタグラムでは、
今後の健康講座のスケジュールや診療日、
健康についての情報発信をしていきます。
ぜひご活用していただければと思います。
皆様のご参加お待ちしております。
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