歯周病治療による歯肉と出血の改善の症例
投稿日:2023年8月25日
カテゴリ:歯周病治療症例
歯周病治療による歯肉と出血の改善の症例
こちらの方は、ブリッジ(いくつか連なった被せ物)が外れ、ご家族からの紹介で当院に来院されました。
最初に、当院ではトリートメントコーディネーター(治療相談員)から、今お困りのことだけでなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして検査からスタートしています。
歯が抜けてしまっている部分がありましたので、ご自身で歯周病が進行しているのではないかと心配されておりました。
検査の結果、歯石やプラーク(細菌)、歯肉の出血、腫れがみられる歯周病であることがわかり、歯周治療を進めることになりました。
歯石がついていると歯肉が腫れて出血や口臭の原因、歯槽骨の吸収によりむし歯のリスクがあがります。また、たばこを1日多く吸われているとのことで、ニコチンには血流を阻害する作用が含まれており、歯ぐきに十分な量の血液が流れなくなくなる為、必要な栄養素が行き渡りにくくなり、歯周病のリスクが高まります。
そのことを伝え、禁煙は難しそうとのことでしたので歯磨きや食習慣で気を付けていくことになりました。
染め出し液を使用して、磨き残しとなるプラークを一緒に確認して頂き、効果的なブラッシングの方法を習得して頂きました。そして、歯周病の治療として、プラーク、歯石の除去、歯周ポケット内の洗浄をしました。患者様から、初めて歯石をとったのでスッキリし、その後のセルフケアで出血が減った気がするとおっしゃっていました。
引き続き、歯周治療を行い口腔内の管理をさせていただくことになりました。歯周病は、生活習慣病の一つとされ、日ごろの生活習慣の改善と、歯科医院による治療の両輪がなくては良くならない疾患です。できるだけ患者さんに負担にならないような方法で、少しずつでも口腔内の健康を取り戻せるよう歯科衛生士として寄り添っていきたいと思います。
年齢・性別 | 50代・女性 |
治療期間 | 1ヵ月 |
治療回数 | 2回 |
治療費用 | 保険適用の歯周病治療 |
リスクなど | ・歯周治療により、歯肉退縮・知覚過敏となる可能性があります。 |
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