セルフケアにより口腔内が改善された症例

投稿日:2023年9月25日

カテゴリ:歯周病治療症例

セルフケアにより口腔内が改善された症例

こちらの方は、ご家族の紹介で来院されました。来院のきっかけは、上の前歯が欠けてしまい、下の被せ物が欠けているとの内容でした。

歯周病症例

最初に、当院ではトリートメントコーディネイター(治療相談員)という担当から、こういった、今お困りのことだけでなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして検査からスタートしています。

患者様のご希望としては見えるところの前歯が気になる、お茶をよく飲むので黄ばみが気になる、正しい歯の磨き方が良くわからないとのことで全体的に治療を希望されておりました。

歯周ポケットの深さの測定、歯の動揺や出血の度合いなども精密検査を行い、お口の中の状態の説明をしました。むし歯の治療と歯周治療を並行して行い、歯周治療としては、表面だけではなく、歯肉の奥に入り込んでいる古い歯石やプラーク(細菌)を取り除く治療を行いました。

また、歯と歯の間にプラークの付着が多く見られたので、染め出し(プラークを赤い染料で浮き出す検査)を行い、磨き残しがある場所を確認し、歯の磨き方と歯間ブラシの指導を行いました。歯間ブラシの使用が初めてだったため、歯間ブラシの先端で歯肉をつつかないように注意すること、使い終わったあと歯ブラシと同じように水でよく汚れを落とすことも伝えました。

歯間ブラシやフロス(糸ようじなど)は、大変優れた清掃用具で、歯ブラシの「補助器具」と言われますが、実は補助ではなく、立派なメインの一つだと言えます。歯の表面には歯ブラシが得意分野ですが、歯の歯の隙間を得意とするのは歯間ブラシでありフロスになります。それぞれが特有の役割があり、歯間ブラシをしない日は、そこを「磨いていない日」になってしまいます。

患者様がセルフケア(ご自宅でのお手入れ)を適切な器具で頑張ってくれたおかげで、歯周治療はスムーズに進み、お口の中がどんどんキレイになって患者様も喜んでいらっしゃいました。

歯周病症例

今現在は3年ほど定期検診に通ってくださり、きれいなお口をキープできているので引き続き、お口の管理をさせていただけたらと思います。

年齢・性別 70代・女性
治療期間 約1ヵ月
治療回数 3回
治療費用 保険適用の歯周病治療
リスクなど ・歯周治療により、歯肉退縮・知覚過敏となる可能性があります。

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