歯肉の退縮によるむし歯で被せ物を作り直した症例

投稿日:2023年12月6日

カテゴリ:審美治療症例

歯肉の退縮によるむし歯で被せ物を作り直した症例

こちらの患者様は、以前から当院に通院いただいていた方です。

初診時の口腔内

左上5番目の被せ物が取れてしまったということでいらっしゃいました。その際、被せ物をしていた内側にむし歯があることを確認しました。

歯肉が下がったことにより、歯の根っこが見え、被せ物と歯肉の間に隙間ができたことが原因の一つとも考えられるので、被せ物を作り直すことを提案しました。

歯肉が下がる原因としては、歯周病や歯ぎしり食いしばり、噛み合わせや加齢によるものなどがあります。歯の外側は白いエナメル質というもので歯の神経を覆っている丈夫で硬い部分です。

食後などお口の中が酸性になってエナメル質が溶け出したとしても、唾液の成分で再生します。ですが、歯の根の部分にはエナメル質はないので、歯肉が下がるとむし歯リスクが高くなります。

また、被せ物を作り直す歯の隣、6番目のところは、元々自費のスマイルデンチャーをいれていたので被せ物を作り直すことによって合わなくなるのではないかと患者様が心配されていました。

5番目の歯の被せ物を作るための型取りをして出来上がったものをセットする間に、一度入れ歯をお預かりして、技工でそれに合った被せ物を作る調整を行うこと。そして、出来上がった被せ物をセットする際にも調整をするので問題ないことを伝えました。また、当院では技工所が院内にあるため、数分の義歯のお預かりで調整が可能です。

【▼治療後】

治療前の口腔内

【▼治療後(入れ歯着用時)】

治療前の口腔内

実際、被せ物のセット後は入れ歯の不具合もなく使えているということと、歯肉が下がって見えていた部分の見た目がよくなったので患者様が喜ばれていらっしゃいました。

年齢・性別 80代・女性
治療期間 約1ヶ月
治療回数 3回
治療費用 型取り 33,000円(税込)
e-max冠1本 77,000円(税込)
リスクなど ・セラミック治療においては、過度な衝撃や噛み合わせによっては割れてしまうリスクがある
・保険の被せ物より長持ちはするが、メンテナンスをしていないと二次むし歯になる可能性がある

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