《知らなきゃ損する歯のはなし第152号》が掲載されましたっ!!!

投稿日:2024年4月18日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

知らなきゃ損する歯のはなし第152号が、2024年4月12日(金)の

埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!

以下がコラム記事です。お読みください

 

 コロナ禍で不要不急の外出が制限された当時、「痛くもない歯の治療は後回しで良い」という風潮がありました。

しかし、噛める事が免疫を上げる事につながり、予防も口の中の悪い菌を減らす事から免疫を上げるのに有効だったのです。当時、大阪市長が「口を開けて治療する歯科がなぜクラスターを続発させないか」と疑問を呈していたのを思い出します。

では、コロナも静まったと言われる今はどうでしょうか?もちろん、コロナについてもまだちらほら聞きますが、通年のインフルエンザ等が猛威を振るうなど、結局のところコロナ禍であろうがなかろうが、常に病原菌とは戦わなければならないのです。
 

コロナ以降、歯科業界は消毒や滅菌の概念が進み、治療道具の管理や滅菌に加え、室内の空気や使用する水まで滅菌する為、高額な機器を揃えなければならず、下手すると消毒だけで赤字になる事もある時代です。

しかし、だからといって安心という事ではありません。各々が免疫力を上げなければ、何をやってもひとたび未知のウイルスが発生したら、またコロナのような時代がいつでも再来するのです。特定のウイルスでなくとも、体に害のあるものは体の免疫機構が排除するはずなので、何が起こるか分からないものに対しては自分の免疫力を上げる事が大切です。そこで、まずは口から始めてみませんか?

 歩けて咬める人が長生きなのには訳があります。昔の子どもは泥まみれで遊び、決して清潔とは言えない境遇で、免疫力を獲得してきたように思えます。今は文房具ひとつとっても抗菌のものがあり、免疫力がつきそうもない清潔な物ばかりに囲まれています。

確かに清潔で奇麗かもしれませんが、免疫力は低下する気がします。だから「汚くしろ」とは言えませんが、口の管理をして免疫力を上げる事は出来るのではないでしょうか?

また、不潔な口腔内ではむしろ病気になってしまいます。予防とともに一生口の管理ができる入れ歯にすることも、免疫力だけではなく健康に寿命を延ばすという点でも重要です。

 インプラントで噛めるという状況が年齢とともに管理が難しくならないように、私のお勧めするコーヌスクローネ義歯は、取り外しなのによく噛めて口の管理ができる点では、さすがドイツ式は良く考えてあると思っています。インプラントにした方もインプラントが嫌な方も一考の余地がある治療法だと思います。