歯周治療により歯を残し、最終的には入れ歯で快適な生活を送れるようになった症例

投稿日:2024年8月9日

カテゴリ:歯周病治療症例 義歯の症例 部分義歯

歯周治療で歯を保存し入れ歯治療を実施した症例

こちらの患者様は埼東読売新聞に掲載されている院長コラムを読んで来院されました。

入れ歯を入れるのが嫌でずっと使わないでいた結果、歯が全体的に揺れてきてしまい、これ以上どんどん抜けてしまうことが不安だということと、入れ歯に抵抗があるが抜けないようにしてほしいとの患者様の希望でした。

歯周病症例

最初に、当院ではトリートメントコーディネーター(治療相談員)から今お困りのことだけではなく、これまでの治療で不快に思ったことや今回の治療で希望すること、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いし検査からスタートしています。

検査の結果から全体的に歯が揺れていて歯周病が進行した状態でした。歯周病の進行により歯が揺れてしまうことがありますが、入れ歯を入れないままの状態を放置すると、さらに歯が失われるリスクが高まります。

歯がすべてある方や入れ歯を入れている場合は、噛むときにかかる大きな力が本来分散されるはずですが、歯がないことによって歯がある場所のみで噛もうとするため、より大きな力が加わって歯に大きな負担がかかり歯が揺れたり歯並びやお口の環境が変わってきてしまうリスクがあります。

更なる検査として唾液検査を行い、今のお口の中の状態からのむし歯リスクを結果と共にお伝えしました。

歯周病症例

まずは歯周治療として表面だけでなく、歯肉の奥に入り込んでいる古い歯石やプラーク(細菌)を取り除くため回数をかけて除去しました。

また、染め出しを行い磨き残しのプラークと歯磨きの仕方や癖などを確認し、患者様のお口の状態にあったブラッシング指導を行い、ご自宅でのセルフケアにご協力していただきました。

歯周病症例

そして再度歯周検査を行い、動揺が強く残せない歯を抜いて新しい保険の入れ歯をつくることにしました。

その後自費の審美的なスマイルデンチャーを作成し、より快適な入れ歯へと移行しました。現在も問題なく使用されています。

スマイルデンチャーとは保険の入れ歯の銀の金具(クラスプ)の部分が歯肉と同じ色で作られている為、見た目がよい入れ歯です。(※写真は参考画像です)

歯周病症例

患者様からは歯磨きしても出血しなく、義歯を入れるとしっかりして食事ができると喜んでいらっしゃいました。現在は会員制の予防クラブに入会していただき、定期的検査を行い安定した状態を維持しております。

年齢・性別 50代・女性
治療期間 1年
治療回数 7回
治療費用 保険適用の歯周病治療
スマイルデンチャー金属床 上下 748,000円(税込)
リスクなど ・歯肉退縮・知覚過敏となる可能性があります。

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