小帯異常。

投稿日:2025年2月4日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは!埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の江渕です。
2月3日(月)から二十四節気「立春」ですが、今週は4日(火)から襲来する今季最強寒波の影響で厳しい寒さとなるようです。路面や水道管の凍結に十分注意してください。

さて、お子さんの検診時に様々な質問や相談を受けます。
その中でしばしば受ける質問が小帯というお口の中の筋に関しての相談です。
今回は、お子さんの小帯について、治療法も含めてご紹介します。

まず小帯とは何か説明します。
小帯は、歯肉から頬や唇、舌に向かって伸びているヒダのことです。部位によって上唇小帯、下唇小帯、舌小帯、頬小帯の4つに分かれます。その中でも特に異常がみられやすいのが上唇小帯と舌小帯です。

上唇小帯
上唇小帯は上の唇と歯茎を繋いでいますが、その付着する位置が高い場合、正中離開(せいちゅうりかい)という不正咬合を引き起こすことがあります。正中離開は、簡単にいうとすきっ歯のことであり、上の前歯の真ん中に隙間が生じます。また正中離開が自然に治ることはなく、放置すると虫歯や歯周病を発症したり、発音が悪くなったりすることが考えられます。

舌小帯
舌小帯は、舌の裏側の真ん中にあるヒダです。こちらが通常より短い場合、嚥下時に舌を前方に突き出すことしかできないため、正常な嚥下ができません。また咀嚼や嚥下がうまくできない場合、脳神経の刺激が少なくなり、ホルモンが分泌されず意欲向上などが阻害されます。さらに舌小帯が短いことで、舌を上顎に押し当てられないため、上顎が狭くなって歯並びが悪くなる可能性もあります。

次に治療法です。

切除術 
異常に厚い小帯を切除する手術。局所麻酔や表面麻酔で、小帯を引っ張り固定した状態で切除します。メスやレーザーなどの機器で切除を行い、止血と縫合の後、約1週間後に抜糸します。

形成術 
小帯の位置や形を調整する手術。舌小帯の延長術などを行うことで、舌の運動制限を解除します。

いかがだったでしょうか?小帯異常の治療は、日常生活に支障がなければ必ずしも必要ではありません。経過観察や歯磨き指導で、自然に治る場合もあります。小帯異常の有無は、舌を伸ばした状態や唇を引っ張った状態などで確認できます。気になる場合は、かかりつけの歯科医院で相談しましょう。

当院では、院長による無料オリエンテーションを行っております。

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2月22日(土)15:30~

3月8日(土)15:30~ を予定しております。

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