①治したはずなのにまた治療?
投稿日:2017年1月22日
カテゴリ:埼東よみうりコラム記事
皆さんは過去に虫歯の治療を終わらせた歯でも、その後何度も治療していませんか?
それもそのはずで、詰めたり被せたりした歯の平均寿命は、世界的に平均7年、1本の歯を5回治療すると寿命になる(歯を抜く)と言われています。もちろん、普段の手入れや歯の質などにより、治療後も20年、30年と持つ歯あります。
一般的に最初の永久歯は6歳前後に生えてきますが、仮に永久歯の6歳臼歯が生えてすぐ(小学1年)虫歯になり、削って詰めたとします。
平均で考えますと、7年後の13歳(中学校1年)でまた虫歯になり、部分的な金属に型をとって詰め直します。
さらに7年後の20歳の時、忙しくて最初は放って置いた痛みがだんだんと我慢できなくなって歯科医院に行き、今度は神経を取ることになります。神経を取った歯はもろくなるため、全体を被せる治療となります。次いで、平均7年後の27歳で被せた歯が根の先の病気となり、もう一度根の治療をして被せ治します。
さらに7年後34歳で歯の根っこがもろくなってひびが入り、ついに歯を抜くことになります。また、20歳を過ぎた頃から歯周病の危険度も増してくるため、虫歯でなくても抜かなければならない歯が出てくる可能性もあります。
これはあくまでも平均で、また、歯に対して不具合が起こった時以外に何の手立てもしなかった場合の予想です。
歯を抜いた後の処理は、入れ歯や橋渡しのブリッジというものに代え、中には元のように噛めるから良いという方もいます。
しかし、その7年後…と考えると年を追うごとに歯を失っていくのが目に見えています。いかがでしょうか?
次回は、どうしたらそれを最小限にできるかをお話ししたいと思います。
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