電動歯ブラシ、多いですよね

投稿日:2018年8月25日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市、木村歯科医院の大谷です。
ここ数日は猛暑かと思えば強風やら豪雨やらと、
目まぐるしく気候が変わりますね。
体調を崩さないよう気を付けてくださいね。

 

今回は電動歯ブラシについてです。

 

テレビコマーシャルで流れていたり、家電量販店に並んでいるのを目にしたことがあるかと思います。

すごい振動で歯の汚れが簡単に落ちそう!と思って気になっている方もいらっしゃいますよね?
しかしたくさんの種類があり、どのように選んだらよいか悩まれるかと思います。

自分に合った電動歯ブラシを選ぶ助けになればよいなと思います。

 

電動歯ブラシには、大まかな種類が4つあります。

・振動タイプ

・音波振動タイプ

・超音波タイプ

・回転タイプ

それぞれの説明を見ていただきましょう。

 

「振動タイプ」

毎分約5千回で振動させたり、横磨きの往復運動をすることで直接プラークを除去しるオーソドックスなタイプです。

時間の短縮にはなると思われますが、ブラシの角度や位置づけをしっかりしないと磨ききれず、力加減によっては歯茎にダメージを与えてしまうため、注意が必要です。

 

「音波振動タイプ」

現在の主流の1つがこれ。毎分約3万回以上の振動により音波を発生させ、直接触れていなくても唾液や水を介して2mm程のところにあるプラークも剥がしてくれます。
ここでいう音波とは、音波のような回数(20~2万Hz)で振動しているということであり、実際に音波が出ているわけではないそうです。

メリットは広範囲できれいになるため時間が短縮されること。
また、音波ブラシが歯肉に与える障害について研究した論文では、歯肉へのダメージは普通の歯ブラシと同程度で問題ないという結果が出たそうです。

 

「超音波タイプ」

音波振動タイプより更に高い160万Hzで振動するタイプです。
音波振動タイプのようにプラークをうかせつつ、細菌が作るバイオフィルムという足場を壊して細菌が歯にくっつきにくくしてくれます。

しかし振動回数が多い分、振幅幅はとても小さいため、ブラシの先がほとんど動きません。
そのため、プラークが層のように厚くなっている部位はブラシをしっかり当てなければならないそうです。

また、超音波により歯周組織が活性化され、免疫力が上昇するという報告もあるそうです。

 

「回転タイプ」

現在の主流のもう一つがこれ。
小さい円形のヘッドが左右の往復円運動によりプラークを直接除去します。
横磨きと違って、毛の動きが大きくなるため、プラークの除去効率が高いです。

またヘッドが小さいため、舌側や奥場の裏側までブラシが届きやすいです。

しかし小刻みな動きではないため、振動や音が大きくなってしまいます。

 

 

高性能な電動歯ブラシは1本で様々な機能がついています。
押しつけすぎ防止機能、時間経過の通知機能、前回使ったモードを記憶するものもあります。
ヘッドを変えることで舌ブラシや着色除去などの専門的なケアも行えるため大変便利です。

機能が充実している反面、持ち手が太く大きく重くなってしまいますし、値段も高くなってしまいます。

また、長時間使用すると手や頭がしびれてくるため、注意が必要です。

 

ここからは電動歯ブラシ全体においての注意です。

電動歯ブラシは歯面に当ててゆっくり動かしてください。
手用歯ブラシのように小刻みに動かす必要はありませんが、1カ所につき10秒~20秒したら隣の歯に移動させましょう。

歯磨き粉は使用しないか、するとしても研磨材や発泡剤の入ってるものは控えてください。
高速振動により歯が削れてしまったり、泡立ちで磨けていると錯覚してしまう可能性があるからです。

もし歯磨き粉を使用する場合は、ブラシをお口に入れてからスイッチを入れないと歯磨き粉が飛び散ってしまうので気を付けてください。

ヘッドの交換は手用歯ブラシと同じように必要です。目安はメーカーや硬さによって違うと思いますが、清掃能力や衛生の観点で交換はした方がよいです。

ペースメーカーのような体内埋め込み型の医療機器を使っている場合は、担当医師との相談が必要です。

 

余談ですが、もともと電動歯ブラシは手用歯ブラシをうまく扱えない体の不自由な方向けにアメリカで開発されたのが始まりで、それが発展して今のように様々な機能がついた電動歯ブラシになったのだそうです。

 

電動歯ブラシの事がわかりましたか?

ここに載っていること以外にも、様々な機能がついているためとても迷うことでしょう。

ですが、どの電動歯ブラシにも言えることは、歯の汚れをしっかり落とすことが大事だということです。

様々な機能がある電動歯ブラシですが、歯と歯の接している部分まではブラシが届きません。
虫歯は接している部分に力が加わってできるヒビからも虫歯になることが判明しているため、糸ようじや歯間ブラシのような補助器具は必要不可欠です。

どのような機能があったとしても、しっかり毎食後に磨かなければ意味はありませんし、いい加減に磨くと磨けていない部位が出てきてしまいます。

自分で意識して歯を磨きつつ、それを補助する付加効果として電動歯ブラシを使うようにしましょう。

 

 

当院では、飲料によるお口に関するオリエンテーションを行っております。

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