奥歯ってとても大事
投稿日:2019年3月22日
カテゴリ:スタッフブログ
羽生市にあります、木村歯科医院の大谷です。
木村歯科では訪問診療を行っていますが、外はだいぶ暖かくなってきましたね。
訪問診療をしているなかで、奥歯がなくなり、前歯が揺れている患者様を多く見かけます。
本来、歯は部位によって機能が違うために使い分けられています。
前歯は葉物や麺類等を噛み切るために、犬歯はお肉を引きちぎるために、そして奥歯である臼歯は食べ物をすり潰すためにあります。
また、人の顎はハサミの動きと同じように、根本の方が力がかかりやすいため、奥歯の方がより力がかかります。
そのため奥歯は上下のかみ合う面積を広くしてすり潰しの効率化を図りつつ、根っこを2本や3本にして力を分散させているのです。
そんな奥歯ですが、診療していると問題が起こりやすい部位でもあります。
奥の方なので歯の裏側までは磨きにくく、歯と歯の隙間が深いため、おうちでは汚れが取り切れない場合があり、虫歯や歯周病になります。
また、先日関根さんのブログにあったように、歯ぎしりやくいしばりにより奥歯にヒビが入ることによって虫歯になるケースも多々見られます。
上記のような理由で奥歯が抜けてしまったり、虫歯で歯の頭の部分がなくなってしまうと、奥歯で噛めなくなります。
すると本来奥歯で支えていた力が手前の歯にかかってきます。
また、奥歯ですり潰せず、前の方で何とか食べ物をすり潰そうとしてしまうため、前歯に横方向に力が加わります。
通常かかるはずのない力により前歯が耐えきれずに次第に揺れてきたり、折れてしまうのです。
訪問診療の場合、入れ歯を作りたくても、作れない患者様も大勢いらっしゃいます。
また、不随意なお口の運動で前歯ばかりを噛んでしまう方もいらっしゃるため、なかなか難しいのも現状です。
ご飯を食べるうえでも、前歯を守るためにも奥歯はとても大事なのです。
私たちが治療するときも、基本的には奥歯を噛めるようにしてから前歯の治療をしております。
前歯を守るためにも奥歯をしっかり治療、メインテナンスしていきましょう。
当院では院長による無料のオリエンテーションを行っております。
4月13日(土)10:00〜
4月16日(火)15:00〜
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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