院長コラムがスタートしました!

投稿日:2020年1月17日

カテゴリ:News&Topics

読売新聞で毎月発行される埼東よみうり新聞で院長のコラムが復活しました。

前回のコラムでは100回に渡り、歯科の現状など歯の大切さについてお伝えして来ました。

1月3日発行の今年からスタートした「帰ってきた!知らなきゃ損する歯のはなし」第1回目では歯の最終治療についてお話をさせていただきました。

噛めることが健康で快適な暮らしを支え、健康寿命を長くするには最終治療が必要です。

今後も歯の大切さについて皆さんにコラムでお伝えしていきたいと思います。

第1回帰ってきた「知らなきゃ損する歯の話し」通算101回

皆さんお久しぶりです。
埼玉県羽生市の木村歯科医院木村です。前回約100回に渡り歯科の現状や私見を述べさせていただきましたが、その後世情も変化し歯科界についてもお話したい事が出てきましたのでコラムを復活させていただく事になりました。

 日本は、65歳以上の老年人口(高齢者)が増大した社会「高齢化社会」に突入し、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会へと突入しました。高齢者率は、年々増大すると見られています。
一方はるか昔1961年に国民全てに平等な医療が行き届くよう定められた「国民皆保険制度」は、診療の目的が必要最低限の医療を提供する事である為、快適でおいしく噛める治療を行うには、ほど遠い制度となってしまいました。折角若い時に頑張って仕事をしてきて保険料も払ってきたのに、いざしっかり治そうと思っても最低限の回復しか施されず、むしろ噛める事が健康の源と思う私からは精神的にもガッカリとした人生を送る事になる気がしてなりません。歯科医師側にも保険の制約の中で診療を行うには限られた時間や指定の材料に厳しさが増しています。

前述のように国民皆保険制度から約60年がたち超高齢社会に突入し、仕事が一段落した年齢からも新たな人生が送れるようになりました。
今まで働いてきたご褒美として、できれば健康で長生きできる時代が来たのです。今までのとりあえずの治療ではなく、5年10年先までの治療でもなく、10年20年先までの治療を受けたい時代が来たのです。寝たきりで10年20年生きる為ではなく、自分の口で噛み応えがあるものをおいしく食べ、自ら歩ける生活を送れる事が幸せな人生なのではないかと感じています。

それではいつ治すのでしょうか?噛める事が健康で快適な暮らしを支え健康寿命を長くするにはどうしたらよいでしょう?私はどこかで最終治療を行ってほしいと思います。最終治療とは10年20年先までは状況に応じて管理でき、噛む機能を維持させる可能性が高い治療と思っています。寝たきりになっても快適にと介護保険などで急速に整備はされてると思いますし訪問診療も定着しつつありますが訪問診療では美味しく噛めるまでの対応は難しいのが現状です。寝たきりで10年20年を快適にではなく、美味しく噛めて自分で歩ける老後をできる限り長く送りたいとは思いませんか?