歯と認知症

投稿日:2020年9月29日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の太田です。
最近は秋らしい陽気になってきましたね。
私は秋が季節の中で一番好きなので嬉しいです。
秋の味覚や読書の秋・・こんなご時世ですが、季節を感じる方法を見つけて楽しみたいですね。

本日は、日本で、65歳以上の4人に1人に発症する恐れのある認知症と歯の関わりについてお話しします。
歯の残存数と認知症の関係を調べたデータでは、歯が20本以上ある方と歯がほとんどなく、入れ歯やインプラントを付けていない方との違いが表れました。

歯が20本以上残っている、入れ歯やインプラントをしている方は、よく噛める状態、歯がほとんどないということは、よく噛めない状態です。
結果は、歯がないまま入れ歯やインプラントをせずにいた方が一番認知症を発症する割合が高かったのです。

一方で、同じく歯がほとんどなくても、入れ歯やインプラントを付けていた方は、歯が20本以上残っている方を同じくらいの割合に留まっていたそうです。

噛むことにより脳の血流が増え、認知機能が活性化されます。

それは自分の歯だけではなく、歯を失っても入れ歯やインプラントを使うことで粘膜や咀嚼筋という筋肉を動かし血管や神経の働きを活発にし脳を活性化することができます。

このように聞くと、じゃあ入れ歯でいいやと思う方もいるかもしれませんが、入れ歯は自分の歯で噛む力を100%とすると、40%の力でしか噛めないといわれています。そして違和感が大きかったり歯肉に当たって痛みが出やすいなど慣れるまで不便に感じてしまう方が多い方法でもあります。

比べてインプラントの場合は噛む力も80%ほどと、十分な力と自分の歯と同じような噛み応えを得ることができます。

よく噛めるお口を守ることが認知症の予防になります。歯のことをお口のことだけと思わず、長く健康で過ごせるようにケアしていくことが大切です。

また、お口の状態によってご提案できる治療方法が変わりますので、ぜひ今のご自身のお口の状態を知っていただき、より健康なお口になるようスタッフ一同サポートさせて頂きます。

 

院長によるオリエンテーション(旧健康講座)の次回の予定は10月17日(土)16時からです。

 参加ご希望の方は0120-255-418までご連絡ください。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。