むし歯菌と歯周病菌
投稿日:2021年3月30日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!
埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の長谷川です。
前回は歯周病のことや、当院で歯周病予防でおすすめしております乳酸菌タブレット「バイオガイア」についてご紹介させていただきました。
ところで皆さんは「むし歯」と「歯周病」の違いをご存じでしょうか。
むし歯と歯周病の原因菌である、むし歯菌と歯周病菌は同じお口の細菌ですがかなり性質異なっているのです!地球に住むか、火星に住むかくらい世界が異なる生き物なのです。
むし歯と歯周病菌は歯の表面にバイオフィルム(プラークや歯垢)というものを形成し、
その中でほかの細菌と暮らしています。
バイオフィルムはよく流しのヌメリにたとえられ、細菌たちを歯ブラシや唾液の抗生物質などから守る働きをしています。
むし歯菌が主なバイオフィルムが成熟すると...
酸が生じて歯と接している面からむし歯を起こします。
歯周病菌が主なバイオフィルムが成熟すると...
周りにある歯茎に炎症を起こして歯周病を起こします。
2つともバイオフィルムが放置され成熟すると病気を起こすというのは同じです。
ここからはむし歯菌と歯周病菌の住む世界の違いについてお話いたします。
大きなくくりで
むし歯菌の世界→歯の表面
歯周病菌の世界→歯周ポケットの中の歯の表面
これらが異なるのは好むものが違うことからです。
むし歯菌→酸素を好む
歯周病菌→酸素を嫌う
歯の表面に酸素は届きますが、歯茎でおおわれている深い歯周ポケットには酸素が入り込まないです。
むし歯菌→酸性
歯周病菌→アルカリ性
むし歯菌には酸を作って歯を溶かす働きがあります。酸性に強いのです。
対して歯周病菌は歯茎からでる体液や歯周病菌による炎症の影響でアルカリ性になっています。
細菌には繁殖するために、自分たちが過ごしやすい環境を作るという性質があります。
そのため、歯周病が歯周ポケットから出てきてもむし歯菌に近づくことはできないのです。
むし歯菌→砂糖や炭水化物に含まれる糖質
歯周病菌→血液に含まれるたんぱく質や鉄
このようにむし歯菌と歯周病菌の生活環境は異なるため
一緒に攻撃してくることはないですが、
お口の中の環境が悪くなると両者が増えるためどちらにもなるリスクが上がってしまいます。
ご自身のお口の環境にあったケアをしていくことがとても重要になります。
院長によるオリエンテーション(旧健康講座)の次回の予定は以下の通りです。
4月10日(土)15:30~
4月20日(火)15:00~
参加ご希望の方は、0120-255-418までご連絡ください。
スタッフ一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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