あまり咬まない現代人
投稿日:2021年4月2日
カテゴリ:スタッフブログ
埼玉県羽生市にある木村歯科医院の江渕です。
桜が満開の見頃で、週末にお花見をする方もいらっしゃるのではないでしょうか?しっかりと感染予防対策を行い、楽しんでくださいね!
突然ですが皆さんは食べ物を口に運んで何回咬んでいますか?理想は30回と言われています。さて、現代人は1回の食事で平均600回咀嚼をしているのですが、これは人類の歴史上、極めて少ないと言えます。戦前の日本人は平均1400回も咀嚼していたようなので、減少ぶりに驚かされます。食生活の変化などにより、比較的柔らかい物を好んで食べる習慣が付いています。その結果、早食いをする人が多くなりました。早食いの人は仕事が出来るなんて話もありますが、正直なところ、あまりおすすめ出来ません。食文化の変化の影響があるとはいえ、私たちの体に何らかの影響があっても不思議ではありません。実際に咬む回数が減る事によって、様々な影響が出ていると言われています。その代表的なものが、肥満と歯周病です。
(肥満との関係性)
ゆっくりと咀嚼する事は昔から健康に良いと言われていましたが、近年の疫学調査により、早食いが肥満と密接な関係を持っている事が分かってきました。
人間は咬む事で脳内の満腹中枢が刺激され、食事に対しての満足感を得ます。しかし、あまり咬まなければ満足感が得ずらいということになります。その結果、必要以上に食べてしまうのです。体型を気にされている方は、まずは咬む回数を増やすことから始めてみましょう。
(歯周病との関係性)
よく咬まないと、顎の発育に影響を及ぼし、歯並びが悪くなります。歯並びが悪いと、虫歯や歯周病の原因となります。よく咬んで唾液を沢山出すことで、食物の消化を促しますし、口の中の細菌を洗い流す作用があるのです。
いかがだったでしょうか?よく咬むことは上記の事柄以外にも、ボケ防止やガン予防など、様々な効用があります。コロナにより、今まで以上に体調管理が求められる時代となりました。日々のちょっとした行動で健康を保つように頑張っていきましょう。
当院では、院長による無料のオリエンテーションを実施しております。
次回 4月10日(土)15:30
次々回 4月20日(火)15:00
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皆様のご参加をお待ちしております。
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