知らなきゃ損する歯のはなし117が掲載されました!
投稿日:2021年6月1日
カテゴリ:News&Topics 埼東よみうりコラム記事
かなり昔のことですが、四国や山陰地方を旅する間に全ての歯の治療をするという企画の旅行があったそうです。
高度成長期の時代、とにかく時間がない企業の社長は「旅行中に歯が治るなら一石二鳥」とこぞって飛びついたとの事です。
1週間の旅行で全ての歯に銀歯を被せて、痛くても痛くなくてもおしまいというものだったようです。
最終日に被せ物が合わないとトンカチで叩いて被せたそうです。今ではあり得ないと思うかもしれませんが、当院にも体験者が多数患者様としてお見えになります。私の知る限りその方たちは今では歯が一本もありません。
今のタレントも似ています。売れるまではひどい歯並びでも売れるようになると短期間で歯が奇麗になっています。
さすがに銀歯はいないと思いますが、売れたタレントも昔と同じように短期間で治しているように見えます。今は歯を失っても人工歯根のインプラントがあり、当時と事情は変わっています。
芸能界の大御所ともなると総入れ歯にするわけにもいかずインプラント治療を行っています。
中にはインプラント治療を受けた動画などまで発信する方もいます。しかし、いくらインプラントがあっても、やはり自分自身の歯を大切にしていきたいものです。
先日、患者様より思いもよらぬ言葉を頂きました。16年前に全ての歯をインプラントにしてから、年3回のメンテナンスを欠かさず続けてきて「何のトラブルも無く、おいしく味わいながら今日まで来れてありがとう」というものでした。忙しかったときに声をかけられたのですが、うれしい言葉にしばらく感動していました。
それほど自分から話をしてくる方ではないし、当時はかなり高額な治療になりましたので、16年たって「やって良かった」と喜んでいただけて私もうれしくなり、これからのやりがいにもなると思いました。今でもしっかりメンテナンスに来ていただいており、私だけでなくスタッフの励み
にもなる出来事でした。父の代から60数年続けてきて良かったと感じた時間でした。
現在は保険の治療も保険外の治療も混在している時代ですが、私がいつも思うのは、自分自身が納得をする治療を受けていただければということです。「噛めて歩ける事が健康」であるなら多くの治療の選択肢の中から金額で決めるのではなく、自身の健康への価値観で選んでいただきたいものです。
歯に関して不安や悩みのある方、もっと知りたいという方は、月2回開催の健康講座や院長相談をご利用ください。どちらも無料です。予約・問い合わせは(0120・255・418)。
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