義歯症例②「食事の時間が楽しみになったんです。」
「目立たないし、フィット感が全然違う!」
こちらの方は、もともと使用されていた保険の部分入れ歯が壊れてしまったとのことで、平成5年に初めて当院へ来院されました。当初は修理して対応していたものの、その後も何度か修理が続いたため、より強度の高い金属を使用した入れ歯を作ることになりました。
当初より、入れ歯がお口の中に入った後も定期検診にしっかりと通って下さり、ご自身の歯をとても大切になさっていました。時には「なぜ歯肉が下がってしまうのか」などを自ら歯科衛生士に質問なさっていたほどです。しかし、金属床の入れ歯を作製してから十数年が経ち、劣化が進んでしまったため新しく金属床の入れ歯を作り直すことになりました。
インプラントやコバルトコーヌスクローネ義歯という特殊な入れ歯、ノンクラスプデンチャー(歯に引っかける金具のない入れ歯)なども歯科医師との治療相談で検討しましたが、金属床の丈夫さ、味わいの良さ等に既にご満足いただいていたため、ご本人の強いご希望により再度金属床の入れ歯を作ることになりました。
入れ歯には床と呼ばれるピンク色の歯茎の代わりとなる部分がありますが、保険の入れ歯は床が全てプラスチックでできているため、食べ物の温度が伝わりにくい特性があります。加えて厚みもあるため、人によっては違和感があるかもしれません。
ちなみにこちらの方は、写真のとおり下顎には保険の部分入れ歯が入っています。保険の入れ歯に比べて金属床は、その名のとおり床の部分が金属でできているため、熱を感じやすく、薄さも保険のものに比べて薄いため、より違和感が少ないという方が多いのです。そして薄くても強度が高く、落としても変形したり割れたりしにくいので安心感があります。これらの理由から、見た目や快適さを希望される方には金属床をご提案しております。
こちらの方も、保険の入れ歯から金属床の入れ歯に作り替えたあとは好きなものが食べられるようになり、以前よりもお食事を楽しめるようにもなりました。それが再び金属床の入れ歯を作ることにした決め手の一つでもあるそうです。
現在も変わらず定期検診でのお口のメンテナンスを行うとともに、当院でお勧めしている銀イオンコーティングの「ピカッシュ」を施し、入れ歯自体のメンテナンスも欠かしません。入れ歯を作るときだけではなく、作った後も患者様のお口の健康のためにずっとお手伝いをさせていただいています。
※ピカッシュとは歯科医院で行う入れ歯の銀イオンコーティングのことで、短時間の抗菌洗浄で約3か月間臭いやヌメリ等を防ぐ効果があります。ご自宅でのお手入れはブラシと水洗いのみで完了しますので、市販の入れ歯洗浄剤を買う必要もございません。お手入れも楽々で、尚且つ経済的です。また、銀イオンによる抗菌作用で口臭予防にも繋がります。
【▼治療前/治療後】
【▼下顎の部分入れ歯/製作した金属床義歯】
年齢・性別 | 60代・女性 |
治療期間 | 2カ月 |
治療回数 | 7回 |
治療費用 | 330,000円(税込) |
リスクなど | ・義歯に慣れるまで違和感がある場合があります。また、ごく稀に強い衝撃が加わることで破損することがあります。 |
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