口腔機能向上のテクニック
投稿日:2022年2月15日
カテゴリ:木村歯科訪問プロジェクト
埼玉県羽生市にあります、木村歯科医院の大竹です。
2月となり、暦の上では春ですがまだまだ厳しい寒さが続きますね。体調不良にならないよう、寒暖差や乾燥に気を付けて過ごしたいですね。
さて、今回は訪問診療でもお伝えしている口腔機能向上に役立つ体操についてお話ししたいと思います。
要介護となった高齢者は特に口腔機能が低下する傾向にありますが、口腔ケアを行うとともに口周りの筋肉を鍛えることで、咀嚼しやすくなるだけでなく、味覚や口腔機能の維持・改善も期待できます。
摂食や嚥下機能の維持・回復を目的とした訓練は数多くあります。今回は比較的簡単にできる口腔機能の向上訓練を紹介します。
〇パタカラ体操
食事の前などに誤嚥防止の目的で行う体操です。咀嚼や嚥下はもちろん、発声機能や呼吸機能の維持・向上にも効果があります。
①姿勢を整えて楽な体勢で、息を吸いながら肩を上げます。
②息を吐きながらストンと肩を落とします。
③首を左右に回転させ、それぞれ5秒間静止させます。
④「うー」「いー」という形にして(声は出さずに)、唇に力を入れて動かします。
⑤「あ・い・う・え・お」をゆっくり大きな声で2回発音します。
⑥「パ・タ・カ・ラ」と大きな声ではっきりと続けて発音します(5回行う)。
⑦舌を「ベー」と出します(5秒間)。舌を左右に回します(5秒間)。これを2回繰り返します。
⑧頬をふくらませ(5秒間)、頬をすぼめます(5秒間)。これを左右で2回ずつ行います。
⑨手をあげながら2回深呼吸をします。
〇唾液腺のマッサージ
唾液の分泌を活発にし、スムーズに食事ができるようの助けるマッサージです。
誤嚥予防にもなり、食事の前に行うと効果的です。
・耳下腺…左右の耳の付け根の部分
人差し指から小指までの4本の指を頬に当て、上の奥歯のあたりを後ろから前に向かって回します(10回行う)。
・顎下腺…顎のエラ部分から約3㎝内側
親指を顎の内側のやわらかい部分に当て、耳の下から顎にかけて、5か所くらいを順番に押します(各5回ずつ)。
・舌下腺…顎の先端部分の内側
両手の親指をそろえ、顎の真下から舌を突き上げるように、ゆっくりグーッと押します(10回)。
※力を入れ過ぎたりやりすぎないよう注意しましょう
お口の健康づくりは毎日少しずつ続けることが大切です。道具を使わずに簡単に行える訓練になりますので、無理のない範囲でぜひ試してみてください!
≪木村歯科医院からのご連絡≫
木村歯科医院では、院長による無料オリエンテーションを毎月開催しております。
今後の開催予定ですが、3月につきましては、3/12(土)、3/15(火)となります。
すべて15:30からスタートで、約60分です。
院長による『知らなきゃ損する歯の話』や、当院の歯科衛生士による『コロナに負けない免疫力について』をお話しさせて頂きます。
参加ご希望の方は、当院までご連絡ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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