義歯を乗せる場所
投稿日:2022年3月1日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の江渕です。
3月に入って日に日に暖かくなっており、春の足音が聞こえるのではないでしょうか。
この時期は花粉症に悩まされる時期です。コロナだけでなく、花粉対策もばっちりして気持ちよく新年度を迎えましょう。
さて、タイトルでも書いたのですが、義歯を乗せる場所とはどこでしょうか。それは顎堤という部位となります。
義歯は顎堤という部位を中心に装着するものです。顎堤は歯が生える、或いは生えていた、土手状に盛り上がった歯肉の部分を指します。
高齢の方は顎堤が退縮し、顎堤粘膜も薄くなっている為に、義歯の安定性や維持力の基盤が失われ、義歯による痛みを訴えがちです。
喪失した歯の代わりに義歯を使用している人は後期高齢者で約9割と言われています。その方達が義歯と上手く付き合うには顎堤の形に合ったものを装着する必要があるのです。
顎堤は歯槽骨とそれを覆う粘膜から成り、入れ歯の使用による刺激や加齢変化によって徐々に吸収されていきます。一方で入れ歯の形は変わりません。そのため、入れ歯と顎堤の隙間に食べ物が入ったり、入れ歯がガタつき部分的に強く当たるようになります。
顎堤吸収などにより義歯が合わなくなると、今度は残存歯や鉤歯(金具が掛かっている歯)に負担が集中します。結果として残存歯の歯槽骨の吸収や歯周病の進行を招き、抜歯に至ることもあります。顎堤吸収を抑えるため、また残存歯を保護するためにも、お口全体のバランスを歯科医院で定期的にチェックしてもらいましょう。
今回、顎堤という言葉に絡めて義歯のお話をしました。
義歯は完成したものを装着して終わりではありません。そこから少しずつ調整を施して、ご自身の口に馴染んだものとなるのです。
また、合わないものを使用することは現在のQOLだけでなく、未来のQOLも下げる可能性があります。このブログを読んだ方で、暫く調整をしていない方、痛みがあるのに使用している方は是非医院にいらしてください。
木村歯科医院では、院長による無料オリエンテーションを毎月開催しております。
3月12日(土)15:30〜
3月15日(火)15:30〜
どちらも約60分を予定しております。
感染対策を行って実施しております。
院長による『知らなきゃ損する歯の話』や
当院の歯科衛生士による『コロナに負けない免疫力について』お話しさせて頂きます。
ご希望の方はスタッフにお尋ねいただければと思います。
また、お電話でも承っておりますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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