《知らなきゃ損する歯のはなし第133号》が掲載されましたっ!!!
投稿日:2022年10月13日
カテゴリ:News&Topics 埼東よみうりコラム記事
知らなきゃ損する歯のはなし第133号が、2022年9月16日(金)の埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!
以下がコラム記事です。お読みください。
多くの患者様が「できれば歯は抜きたくない」と言われます。
もちろん、私たちもできれば抜きたくないのですが、
揺れが大きく噛む事には使えない歯や治療で型を取る時に一緒に抜けてしまうような歯のように残しておいても機能しない歯の場合、治療を進めるために抜く事をお勧めするしかない事があります。
最低限、「歩くことができ、噛めることができる」方を健康と言いたいのですが、
歯科医院で歯を抜かなかったというだけで、噛むことがままならない状況では、歯は残っていても治したと言えないのではないかと思います。
大切なのは、機能を回復させることで、それが健康への近道です。
しかし、どうしても精神的に抜きたくないのであれば残す事もできますが、そのために後でさらに症状が悪化する可能性がある事を了承していただく場合もあります。
「あの先生は名医だ。どこに行っても抜くと言われた歯を抜かないでおいてくれた」というだけで、名医どうか決めるのは疑問があります。
歯周病の治療をして機能を回復させたのか、それともただ抜かないで放置しただけなのかで評価は変わります。
欧米では、レントゲン等の診断で抜かなければならない歯は抜くと聞いています。
だから骨が吸収してインプラントにできなかったり、入れ歯が合わなかったりする事が少ないそうです。
日本では依然として抜かない事が名医であるという傾向があるため、骨が吸収してしまっていてインプラントも厳しい状況に多く直面します。
また入れ歯に関して、日本は他国では考えられないほど多くの種類の入れ歯が出回っており、材料や維持の機構が多種多様で説明にも多くの時間を費やします。
当院でも多くの入れ歯を試しましたが、所詮入れ歯は自分の歯と同じような状態に機能を回復させることは難しいと感じました。
インプラントではほぼ同じ程度に回復できると思っていますが、それ以外道はないのかと苦慮した結果行き着いた治療が、ここ最近毎回お話ししているコーヌスクローネ義歯でした。
もちろんいつまでも自分の歯で噛めることがベストですが、歯を失った時の治療法では人生100年時代に一番マッチしたものです。
インプラントを併用する事で、歯を多く失ってしまった方にも対応できるように材質から変えて新たに見直された治療法です。歩けて噛める健康寿命を延ばすためにぜひ考えてみてください。
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