在宅高齢者の食事の工夫
投稿日:2023年1月17日
カテゴリ:木村歯科訪問プロジェクト
埼玉県羽生市にあります木村歯科医院の大竹です。
先日健康診断に行ってきまして、体重計に乗ったら…見事なお正月太り‼年末年始は久しぶりに福島に帰省し、家族揃っての食事をしたのでつい食べ過ぎてしまいましたね~。
ところで、私の祖父母は高齢ながら義歯を使用しつつよく食べます。でもやはり食べにくいものはあるようでした。
そんなこともあり、今回は在宅高齢者の食事の工夫についてお話ししたいと思います。
歯が悪かったり、摂食・嚥下障害があったりすると、食事は軟らかなものや噛み応えのないもの、均一な見た目のものになりやすく食欲も落ちてしまいます。高齢者の摂食・嚥下と対比させながら、普通の食事の中で食べやすい料理を探し、調理に工夫することが大切になってきます。
【食事の工夫】
〇噛みにくい食材には隠し包丁で工夫する
材料に隠し包丁を入れ、叩いて軟らかくすると噛み切りやすく、味もしみて美味しくなります。
〇飲み込みにくい場合には見た目を美味しそうにする
ドロドロな形態で食欲が出ないことも!料理名のつくような調理で見た目を美味しそうにする工夫も大切です。
〇口の中でまとまりやすくする
みじん切りは口腔内で食塊が形成できずに分散して、かえって食べにくい場合があり、山芋のすりおろしや卵でふんわり包み込む料理などがおススメです。臼歯部の上に乗る程度の8㎜くらいの大きさが食べやすいです。
〇薄切りは噛み切りにくい
2㎜程度の薄切りは意外と噛み切りにくく、総義歯の場合は特に義歯が沈み込んだり、咬む面が摩耗していたりすると噛み切れないことが多いです。食事の様子を確認しつつ、一口大の食べやすい大きさ,厚さに切りましょう。
〇水はむせやすい
流動性の高い水は、嚥下する意識をもつ前に咽頭部に到達してしまいむせることが多いので、本人に合ったとろみ剤や嚥下補助ゼリーなどを活用するのも有効です。
毎食手作りにするのは大変ですので、献立に迷ったり、調理が負担になるときは市販の介護食を活用してみてくだい。
食事内容はもちろん、お口や義歯を適切に管理することも大切です。毎日の食事を楽しめるよう、困ったことがあればぜひ相談してみてください。
当院では、院長による無料オリエンテーションを毎月開催しております。
「知らなきゃ損する歯の話」や当院歯科衛生士による「コロナに負けない免疫力の話」など目から鱗の話が目白押しです。
次回の予定は、令和5年2月11日(土)15:30〜になっております。
参加を御希望の方は、0120-255-418までご連絡ください。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
さらに木村歯科医院のインスタグラムでは、今後の健康講座のスケジュールや診療日、健康についての情報発信をしています。ぜひご活用ください。
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