歯周治療で歯肉の腫れや出血が改善した例

投稿日:2023年4月21日

カテゴリ:歯周病治療症例

歯周治療で歯肉の腫れや出血が改善した例

こちらの方は以前から定期検診で通われていた方ですが、間が数年空いてしまい、一度右上の差し歯がぐらぐらしているのが気になる。全体的に歯肉が腫れていて、赤みがあり出血もあるとのことで再度来院されました。

最初に、当院ではトリートメントコーディネイター(治療相談員)から、こういった、今お困りのことだけではなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして、検査からスタートしています。

歯周病症例

全体的に歯肉の炎症が強かったので、1回目のクリーニングでは唾液検査を行い、お口の中の現状を説明させていただきました。

唾液検査では歯の健康状態、歯肉の炎症状態、アンモニアの数値が分かります。またその検査に合わせて既往歴(糖尿病、花粉症あり)や食生活アンケートを行いました。

糖尿病を持っていると歯肉の炎症(歯周病)を併発しやすくなります。歯肉の炎症を起こす原因のプラークは、日常での糖分の摂取量が多いと分厚く付着しやすく出血もしやすくなります。それは、甘いものをよく食べたり、花粉症による口腔内乾燥によっても同様のことです。

検査結果とアンケートをもとに生活習慣のアドバイスをと歯ブラシの仕方の確認をし、当院で勧めている歯ブラシを使っていただきました。歯ブラシの毛先は普通の硬さで毛の量が多く、長さがそろっているタイプのものを勧め、磨く力のかけ具合も確認しました。

歯石も超音波スケーラーというお水と振動で全体的に除去しました。

まだ治療途中ですが、患者様にもお家でのお手入れを頑張って頂き、少しずつ歯肉の炎症が落ち着いてきたように思います。患者様からも腫れと出血が少し減ってきたことを実感頂けています。

これから、もう少し歯肉の炎症が落ち着いてきたら、歯周ポケットの深い部分の歯石を除去していくのと、揺れはまだある状態ですので、短い期間でのクリーニングに通って頂き経過を見ながら、更に改善していくことでしょう。

歯周病症例

予防歯科は当院が最も力を入れている診療科目の1つです。昨今、予防歯科に対する患者様の意識の向上がめまぐるしく、それを全力でお手伝いすることが我々の役目と考えております。当院の予防処置の「体制」には、3つの特徴があります。

年齢・性別 60代・女性
治療期間 2ヵ月
治療回数 3回
治療費用 保険適用の歯周病治療
リスクなど ・歯周病治療により、歯肉退縮・知覚過敏となる可能性があります。

予防歯科・歯周病ページはこちら>>