セラミックの詰め物で行ったむし歯の審美治療

投稿日:2023年4月21日

カテゴリ:審美治療症例

セラミックの詰め物で行ったむし歯の審美治療

こちらの方は、以前から当院に通ってくださっている方です。5年ほど前に左下の奥歯が欠けてしまったとのことで初めて来院され、セラミックの白い詰め物を製作し装着されております。

また、前歯の被せ物の2本の色が周りの色と違うため、新しいものに替えたいとのご希望がありました。2本とも保険適応の被せ物で、金属の上にプラスチックの材料を盛って製作するものです。保険適応の白い部分はプラスチックの為、吸水性があり、経年変化で色が変わってきて周りの歯と調和しなくなります。

審美治療症例

自由診療のセラミックの材料は陶器の皿と同じため、吸水性がなく色が変化してくることも殆どありません。

また、金属よりもぴったりと歯の面と合うため、被せ物の隙間から細菌が入り、二次カリエス(治療した箇所から新たにできるむし歯)が広がるリスクを抑えることができます。

以上のことを考慮し、2本ともセラミックの被せ物を選択されました。(※画像はイメージです

その後、定期検診にも通っていただいておりましたが、コロナ感染症の流行のため、来院を控えており、令和5年3月に左上の4番目の銀の詰め物(保険適応)が脱離してしまったと来院されました。

ご本人より「取れてしまって一緒に飲み込んでしまわないか心配。セラミックのものなら取れにくいのか」との質問をいただきました。保険で作れる詰め物などは、保険で認められている接着剤を使っており、自費で使われるものより強度は弱く、また溶けやすい面から被せものと歯の隙間より二次カリエス(むし歯)になる恐れがあります。

審美治療症例

それらを含めた補綴物の保険適応の材料(金属・プラスチック)と自費のセラミックの違いについて再度ご説明し、セラミックの詰め物を選択されました。製作し、装着したところ、「どこが詰め物かわからない」とのお言葉をいただきました。今後も定期検診にきていただき、お口全体の健康のお手伝いをさせていただきます。

患者さまのアンケートより一部抜粋

患者さまのアンケートより一部抜粋

見た目もそうですが、丁寧に治療していただけるので安心してお願いしました。今後もまた他の歯も同様に治療するかもしれません。

定期検診をコロナ禍では中止していましたが、再び実施することにしました。口の中の衛生は健康に直結すると思うので、継続していきたいと思っています。

年齢・性別 60代・女性
治療期間 1週間
治療回数 2回(インレーの治療のみ)
治療費用 セラミックインレー 44,000円(税込)
リスクなど ・セラミックの詰め物を作成するにあたって、治療する歯を削ってスペースをつくる必要があります。
・削る量は歯に影響のない範囲ですが、冷たいものがしみてしまう可能性があります。

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