《知らなきゃ損する歯のはなし第144号》が掲載されましたっ!!!

投稿日:2023年9月13日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

知らなきゃ損する歯のはなし第144号が、2023年8月18日(金)の埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!

以下がコラム記事です。お読みください。

食事をするたびに嫌な思いをしながら美味しい食事をあきらめて生きるのと、何でも噛めて毎日美味しく食事をして生きるのでは、大きな差があるように感じます。毎日美味しく食事をするために歯の治療をすることは決して贅沢ではなく、むしろ健康で長生きするために必要な経費と考えることはできないでしょうか。多くのご年配の方も、そのために若い時にがむしゃらに働いてきたのではないでしょうか?
 テレビの通販番組で「ウォーターピック」や「ジェットウォッシャー」という、歯ブラシ後の補助として使う道具が売られていました。水がシューシューと出て、歯の表面の食べかすを洗い流してくれるだけではなく、歯と歯の間の食べかすも洗い流してくれます。さらにその水圧で、歯茎のマッサージもしてくれる優れものです。「30年も前から歯科医院で取り入れていた物が、ついに世間でも認められた」と喜んでいたのですが、値段が特別価格にも関わらず、2万9800円でした。確かに安い物は耐久性等の問題が出てくるかもしれませんが、今や数千円から手に入るものなのでさらに驚きました。
 初めて使う際、弱っている歯茎から出血することもありますが、適切に使用し続けると歯茎が引き締まり出血しなくなるので効果を実感できます。私自身ウォーターピックを30年使っており、患者様にも推奨しています。実際にインプラントを入れている方で、使用している方とそうでない方では予後が違います。きちんと使っている方のほとんどが、10~20年以上インプラントが機能しています。最近はインプラント治療に関わらず、コーヌスの方にも必要ならお勧めしています。
 このウォーターピックはいくら通販より安いとはいえ1万円近くするため、最初に患者様にお話ししてもほとんど聞き入れてもらえず苦労します。 
しかし、歯を蔑ろにして数万円、数十万円、数百万円の治療にならないような手助けをするアイテムが1万円で手に入るのであれば、安いのではないでしょうか?このように予防とは、管理のためある程度お金をかけてトータルで得をする、さらにお金では買えない健康になる、という先のことを考えるものなので、いつ体にお金をかけるのかの価値感の違いが関わってきます。同様にコーヌスも、寝たきりになった時に噛めなくなり後悔するのか、動ける内に管理できる歯にしておくのか、価値観の違いなのです。