奥歯4本をセラミックに作り替えた審美治療症例

投稿日:2023年12月23日

カテゴリ:審美治療症例

奥歯4本をセラミックに作り替えた審美治療症例

こちらの患者様は以前通われていた方で、コロナ禍の間は来られなくなってしまったとのことでした。

一度だけ他院を受診した際、左下6番目の歯を抜かなければならないと診断され、当院に再来院されました。当院では数年間があいてしまった方は初診の方と同じく、トリートメントコーディネーター(治療相談員)から、こういった、今お困りのことだけでなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして、検査(歯周検査、レントゲン撮影)からスタートしています。

検査により、左下6番目の歯が抜かなくて済むが、むし歯が神経まで達しているので神経を取る治療が必要の状態だったので根管治療(歯の根の治療)を行いました。また、銀歯の部分はすべて治したいという希望から左下6番目も含め自費のセラミックの被せ物、詰め物をしていく方針になりました。

被せ物の治療方法を多くの選択肢の中から一緒に選んでもらうため、被せ物の種類の説明の時間を設けました。

保険で作れる銀歯というものは、噛む力によって徐々に変形し、保険内で使えるセメント(接着剤)を使うので時間が経つと銀歯と歯の虫歯に目に見えない小さな隙間が生まれ、プラーク(細菌)が入り込んだりし、そこから二次カリエス(二次むし歯)になることもあります。そして、見た目の問題や金属アレルギーを発症してしまう可能性があります。

また、保険の白い被せ物(CADCAM)は表面がプラスチックの為、吸水性があり、経年変化で色が変わってくると周りの歯と調和しなくなります。また、傷がつきやすく強度に劣るため、摩耗が進むと裏の金属が見えてしまうことがあります。加えて、スポンジのような表面のためプラーク(細菌)が付きやすく、こちらもむし歯や歯周病のリスクが増加します

審美治療症例

一方、セラミックの材料は陶器の皿と同じため、吸水性がなく色が変化してくることもほとんどありません。

セラミックは光の透過性に優れ、透明感ある美しさがあり、変色せず永く白さを保つことができます。また、きわめて強度が高く加工された特殊な素材であり、永年にわたって十分な耐久性があります。セラミックには表面に傷がつきにくい特性があり、プラークがつきにくいことでお掃除がしやすく、管理のしやすさに繋がり、結果的に長く健康を維持することが期待できます。

加えて保険の金属よりもぴったりと歯の面と合うため、被せ物の隙間から細菌が入り、二次カリエス(治療した箇所から新たにできるむし歯)が広がるリスクを抑えることができます。金属を使用しないので金属アレルギーの心配もありません。

デメリットとしては、セラミックは硬く摩耗しにくい素材ですが、衝撃には弱いため、噛み合わせの強い方には欠けてしまう可能性が0ではありません。各種被せ物の特徴の違い、将来に対するリスクやデメリットも説明し、e-maxのセラミックの被せ物を選択されました。

左下7、右下6.7番目は銀歯を除去し、新しいセラミックの被せ物へ変える治療をし、左下6番目もあわせて4本、e-maxのセラミックにしました。 

患者様からは見た目がよくなり満足されておりました。引き続き、他の部分の治療も患者のご希望に沿った治療を行ってまいります。

【▼治療前後の口腔内】

審美治療症例

当院では、院内で専門の歯科技工所を保有し、ベテランの歯科技工士が一つ一つ丁寧に製作しております。

治療完了後、高い審美性を得て、患者様も満足していただきました。保険外の治療をすることによって、口腔ケアの意識もより高まり、ブラッシングも丁寧に行ってくれていることを大変嬉しく思います。

患者さまの感想(アンケートより抜粋)

患者さまの感想

若い時は目立たないところは保険のものでよいと思ってしまっていたが、年齢的に自分の歯をいつまでも保てるようにと考えるようになり、自費でお願いしました。

見た目のコンプレックスもなくなりよかった。

年齢・性別 40代・女性
治療期間 約6ヵ月
治療回数 12回(保険治療も含む)
治療費用 左下6 e-max冠 77,000円(税込)
左下7 右下6.7 e-maxインレー 各44,000円(税込)
自費の型取り 毎に3,300円(税込)
リスクなど ・セラミック治療においては、過度な衝撃や噛み合わせによっては割れてしまうリスクがある
・神経が残っている歯はしみる症状がでる可能性がある

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