コーヌスクローネ義歯をするために歯周病の改善をした症例

投稿日:2024年1月22日

カテゴリ:コーヌス総義歯 歯周病治療症例

こちらの方は初めて来院され、今まで忙しく悪い所だけ治療していたが、定年で時間がとれるようになったため、きちんと噛めるようにしたいというご希望でいらっしゃいました。

【▼初診時の口腔内】

初診時の口腔内

最初に、当院ではトリートメントコーディネーター(治療相談員)から、今お困りのことだけでなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして検査からスタートしています。

歯周病症例

検査により、歯周ポケット(歯と歯肉の間)が深く、歯肉から出血、歯が動揺して歯周病が進行していたため、まずは歯磨きの仕方や食生活のアンケートを取り、生活習慣を見直ししました。

患者様からお口全体的な治療を希望されていたため、担当医と患者様とで何度か相談をし、コーヌスクローネ義歯を入れる治療に進むことになりました。

コーヌスクローネ義歯とは、自分の歯の神経を取ってから削って土台を作り、その上に歯の形をした入れ歯を被せ、取り外しのできる義歯です。保険などの入れ歯は歯肉のような部分も含めて入れ歯が作られますが、コーヌスクローネ義歯は歯の形の部分で作られ、入れ歯のようなピンクの床がないので着け心地がよく違和感が少ないのと、歯の土台と密着した形で作るので自分の歯のように噛むことができ、また自分で取り外してセルフケアをすることができるものです。

ご自身の歯の維持が必要になるため、歯周治療(歯石の除去、歯磨きの改善、歯肉の確認)を行いながら、コーヌスクローネ義歯の治療も進めていきました。

コーヌスクローネ義歯が完成した後はお口の中が変わりますので、患者様のお口に合った指導をしていきました。

普通の歯ブラシの他に歯ブラシの毛の面積が小さいプラウトという歯ブラシを使って、歯と歯茎の境目をしっかり磨いてもらうように伝えました。そして、歯と歯の間も歯間ブラシを使っていただき、歯茎の炎症なども収まり、きれいに引き締まった歯茎に戻りました。

コーヌスクローネ義歯を長く使っていただくためにもセルフケアが大切になってきますので、今後も患者様のお口のケアのお手伝いをさせていただきたいと思います。

【▼治療後の口腔内/レントゲン画像】

 

治療後の口腔内

【▼治療後の口腔内(入れ歯着用時)】

治療後の口腔内(入れ歯着用時)

患者さまの感想(アンケートより抜粋)

患者さまの感想

これまでは箸で小さくしてから口に入れていたが、そのままの形で口まで運び噛める様になった事で食事が美味しくなった。

長い期間に渡り木村先生を始め、多くの職員の皆さんにお世話になり本当に感謝いたします。

この歯が長く使える様に定期的にメンテナンスに通うとともに自宅においても丁寧な歯磨きを心掛けていきたいと感じています。

年齢・性別 60代・男性
治療期間 2年(コーヌスクローネ義歯治療と同時に行う)
治療回数 約10回
治療費用 歯周治療に関しては保険適応
コーヌスクローネ義歯治療 
上顎 3,854,400円(税込)
下顎 1,797,400円(税込)
リスクなど ・歯周治療により、歯肉退縮・知覚過敏となる可能性があります
・稀に歯牙の移動により、精度に誤差が出て装着が緩くなることがあります。使用に問題なくなるまで修正させていただきますが、その分治療回数が増えてしまいます。
・コーヌス義歯セット後も定期管理が必要です。

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