重度の歯周病から全顎コーヌス義歯で劇的に回復した症例

投稿日:2024年1月30日

カテゴリ:コーヌス総義歯 義歯の症例

こちらの方はホームページで色々と検索され、入れ歯の治療例が多く、症例なども多く掲載されていることで、ここなら安心できると思い、治療前の相談にいらっしゃいました。

【▼初診時の口腔内】

初診時の口腔内

これまで他の歯科医院に10年ほど通っていましたが、歯周治療は受けておらず、揺れてきた歯を繋げて固定する応急処置を繰り返していたようです。歯が抜けたり、かぶせ物が外れたりを繰り返す中で、最近肩こりや頭痛もひどくなってきたため、全顎的に治療をしたいとのご希望でした。

歯周病症例

当院では、最初にトリートメントコーディネーター(治療相談員)から、こういった、今お困りのことだけでなく、これまでの治療で不快に思ったこと、今回の治療で希望することや、気になることなどをできるだけ丁寧にお伺いして、検査(歯周検査、レントゲン撮影)からスタートしています。

担当医師から、歯周病が重度だったため骨が既に溶けており、インプラントを十数本入れる必要のある治療は、支える骨が薄く難しいとことがわかりました。

入れ歯やブリッジの場合、一時的には治せますが、歯を削ったり、入れ歯の金具をひっかけたりなど残っている歯に負担が掛かるため、長くもたせる治療は難しいことをリスクとしてお伝えしました。

特殊義歯のコーヌスクローネ義歯は、自分の歯の神経の処置をしてから土台を作り、その上に歯の形状をした入れ歯を被せ、取り外しのできる義歯です。そのため、土台にしてある歯やインプラントが取れてしまっても作り変えて修理し、また使い続けることができるという特徴があります。

また、保険などの入れ歯は歯肉のような部分も含めて入れ歯が作られますが、コーヌスクローネ義歯は歯の形の部分で作られます。さらに入れ歯のようなピンクの床がないため、着け心地がよく違和感が少ないのと、歯の土台と密着した形で作るので自分の歯のように噛むことができ、自分で取り外してセルフケアをすることができるものです。このことをお伝えし、コーヌスクローネ義歯の治療をすることにしました。

まずは歯周治療も行いながら、残せない歯の抜歯と残す歯の神経を取る治療から始まり、土台を作成し、コーヌスクローネ義歯を装着しての調整を行いました。最終的な義歯の完成後、患者さまご自身で取り外しできるようになって約1年で治療を終えることができました。

患者さまからは自分の歯のようにしっかり噛めるようになったということで喜んでおられました。現在は3ヶ月ごとのメンテナンスを続けており、極めて良好な状態を維持しています。今後も、患者さまに寄り添いながら、その方に合った治療をご提案させていただけたらと思います。

【▼治療後の口腔内】

治療後の口腔内(入れ歯着用時)

患者さまの感想(アンケートより抜粋)

※アンケート画像を挿入いたします。

患者さまの感想

【選んだ理由】
読売新聞で先生のコラムをずっと読んでいました。仕事をやめたのをきっかけに片道1時間かかりますが、先生しかいないと思いました。

【医師やスタッフの対応】
先生はじめ、スタッフの方々がとてもさわやかで良いと思います。
遠いですが、行くのがとても楽しみです。

年齢・性別 60代・女性
治療期間 約1年
治療回数 24回
治療費用 上下コバルトコーヌス義歯 6,816,960円(税込)
リスクなど ・咬合が低くなっているので修正などをすると嚙み合わせが高くなり、慣れるまで時間がかかります。
・稀に歯牙の移動により、制度に誤差が出て装置が緩くなることがあるが、使用に問題がなくなるまで修正させていただくのに何回か通院回数が必要となります。
・コーヌス義歯セットも定期管理が必要となります。

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