《知らなきゃ損する歯のはなし第148号》が掲載されましたっ!!!

投稿日:2024年3月1日

カテゴリ:埼東よみうりコラム記事

知らなきゃ損する歯のはなし第148号が、2023年12月2日(金)の

埼東よみうり新聞の第6面に掲載されました!!!

以下がコラム記事です。お読みください。

 予防で歯を残せている人が大半になれば、入れ歯やインプラントなどの特殊な治療は減っていくと思います。
しかし、入れ歯をはじめとする歯を失った方への特殊な治療は、インプラントも含め技術を要します。
技術の良い入れ歯は限度がありますが、噛みやすく噛み応えがあり、味わいやすいという事です。
 またさらに特殊な技術として、歯の部分だけを取り外せるコーヌスクローネという技術もあります。
改めて歯を残すための手段で、「歯を抜きたくない」「歯を削りたくない」というのは誰しも当たり前に思う事ですが、コーヌスクローネは削ってでも残す方法です。
何度も繰り返しになりますが、削っても小さな冠を被せるため、虫歯になりにくく、
しかも通常の歯ブラシで磨くことができるので、磨き残しづらく歯周病にも強くなります。
 治療の際、歯が揺れていても「抜きたくないからそのままにしてくれ!」とよく言われます。
ゆらゆらして、噛む事には使えない「歯」なのに、残した方がありがたがる方が多いのも、説明不足を感じています。もちろん、
歯も体の大切な一部なので気持ちは分かります。でも、その体の一部をないがしろにしてきたのも自分なのです。
やっと治そうと思ったときは時すでに遅しなので、ならないようにする事が予防なのです。そして、なってしまった場合は、ご自身に合ったベストの方法を選んでもらいたいです。
 アメリカでは、明らかに抜かなければならない歯は、残したり放置したりしません。なぜなら噛めないからです。
噛めるようにするのが治療で、使えない歯を残すのが良いみたいな事はどうなのか、考え直す必要があります。噛める事が健康であれば、噛めない事は不健康だからです。
先ほどのゆらゆらの歯についても、結局最後は歯がそのまま丸ごと抜け落ちるという事になるのを再三見てきました。
削って小さな冠にすると揺れも少なくなり、何といっても良く磨けるようになり、歯周病の症状が少なくなって安定してきます。
ただちに抜く状態ではなく、抜くか抜かないか迷う歯も、抜かずに済むようになる事が多いのです。引っ張ったら抜けそうな歯は無理ですが
、抜くかどうかの瀬戸際の歯が残せる可能性も増える治療法です。
また、インプラントを併用すれば、総入れ歯の方も自分の歯のように噛み応えが出ておいしく噛めるようになる事も利点です。
ぜひ相談から考えてみてください。