歯がしみる

投稿日:2024年6月11日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは!埼玉県羽生市にある木村歯科医院の坪水です。

最近は暑い日が続きエアコンがないと厳しくなってきました。暑くなるとどうしても冷たいものが欲しくなってきますよね。冷たい物を口にした時に歯がしみることはないでしょうか?

昔は歯がしみるといえばむし歯かなと想像されることが多かったと思います。最近では知覚過敏の認識も広がり、しみると言えば知覚過敏かなと考える方も多くなったと思います。

では、虫歯と知覚過敏はどのような違いがあるかご存知でしょうか?

 

まず、虫歯には五段階あり、Co、C1、C2、C3、C4と分類されております。

Co(シーオー)とは、初期むし歯のことを意味し要観察歯と呼ばれます。この時期のむし歯は削る必要性はなく予防を中心に行っていきます。口腔内のクリーニングだけでなく、フッ素を用いて歯の再石灰化を促すことにより進行を抑えることができます。

C1とは、エナメル質う蝕を意味し、歯の一番外側の白い部分のエナメル質に限局したむし歯になります。むし歯により歯の表面や溝に認められることが多く、ほとんど症状が無い場合が多いです。歯の溝が黒くて虫歯かなと来院される患者様に多くみられます。この時期のむし歯では進行度合いに応じて予防して進行を抑えるか、必要によってはむし歯を削って詰める処置が必要になることがあります。しかし、削って詰めたところが一番むし歯になりやすくなってしまうため、きちんと管理出来てる場合は予防を選択することが多いです。また、C1でも少し進行してくると甘いものがしみる症状が出てきます。その場合は残念ながら削って詰める治療が必要になってきてしまいます。

C2とは、エナメル質の下にある象牙質までむし歯が進行してしまった状態を意味し、この時期になると冷たい物がしみる症状が多くみられます。C2まで進行してしまうと、もう予防することが出来ないので歯を削る治療が必要になってしまいます。範囲が小さいものではむし歯を削って詰める治療が、範囲が大きくなると型取りを行い部分的な詰め物を入れる必要が出てきます。

C3とは、象牙質の下にある歯の神経の歯髄までむし歯が進行してしまった状態を意味します。この時期になると、強くしみたり、ズキズキ痛むなど強い痛みが出てきます。場合によっては噛んでも痛むこともあり、ここまでむし歯が進行してしまうと残念ながら歯の神経を取る治療が必要になってしまいます。歯の神経の治療は肉眼では見えないところの治療になるため、薬剤を用いたり、特殊な器具を用いて治療を行っていきます。その為、小さなむし歯の治療よりも多くの時間と費用が掛かってしまいます。最終的には全体を覆う被せ物を被せる必要も出てきます。

C4とは、虫歯が大きく進行し歯が根っこだけの状態を意味します。歯がしみたり、ズキズキする時期を超え痛みが無いことも多くあります。しかし、歯の根っこの中に細菌が侵入し根の先で膿んでいるとズキズキ痛みが出たり、温かいものがしみる、噛むと痛む、大きく腫れるなどの症状が出ることもあります。ここまでむし歯が進行すると主に抜歯が必要になってしまいます。場合によってはそのまま残して、入れ歯の下に支えとして活用することもあります。

その為、むし歯でも冷たい物がしみるのは一定の時期だけなのです。

知覚過敏とは外からの刺激により歯の神経が過敏に反応してしまう症状を意味します。主に歯肉が下がり歯のエナメル質の下にある根っこの一部が露出して症状が現れます。歯の根っこはもともと歯肉に覆われているためエナメル質が存在しません。その為、象牙質がむき出しの状態と同じ性質を持っていて、外からの刺激を直接受けてしまい、しみる症状が出てきます。また、歯ぎしりや食いしばりによって、歯肉のきわのエナメル質が欠けてしまい象牙質が露出して症状が現れることがあります。症状がひどくなるとむし歯じゃないのに歯の神経を取らなくてはいけなくなることもあります。

歯がしみ始めたら受診し何が原因でしみているのか診断を行い、それに見合った処置が必要になります。むし歯も知覚過敏もしっかり予防していけば防げるものなどで、痛い思いをする前に定期健診を行いしっかり予防していけると良いですね。

 

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