子どもの口腔機能発達不全③
投稿日:2024年7月26日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!羽生市にあります木村歯科医院の大竹です。
夏らしく毎日暑いですね。この前、カンカン照りの中歩いていたら急に指が痺れてきてビックリしてしまいました。知らず知らずに熱中症や脱水症状になることもあるので、暑さへの対策や水分補給を意識して行うようにしましょうね。
さて、前回に引き続き、子どもの口腔機能発達不全症についてお話ししたいと思います。 前回は口腔機能発達不全のサインに対してどのような原因があるかをお伝えしましたが、今回は原因別の対応についてお伝えしたいと思います。
〇器質的な問題がある(そもそも噛みにくい口腔状態である)
・まずは食べ物を咀嚼できる歯並び/咬み合わせの状態か確認し、必要であれば歯科治療による介入を行う
・う蝕が発生、進行しないよう管理や治療を行う
〇口腔機能や筋力に問題がある
・ひと口につき30回程度咀嚼する
・「よく噛むようにしてね」、「水で流し込まないようしてね」など声かけをする
・発達の弱いところに口腔機能訓練を行う
〇食形態や内容に問題がある
・食べられない、飲み込めない理由を確認してみる
・子どもの口の発達状態を考慮して食べ物の硬さやサイズを調整する
・食べ物の軟らかさ、硬さが偏っている場合は様々な硬さの物食べるようにする
・必要に応じて口腔機能訓練を行う
〇生活習慣、食環境の問題がある
・子どもの夕飯時の集中力は30~40分が一般的で、それ以上は長いと考える
・テレビやスマホなど見ないようにして食事の時間に集中する
・食事の時間には限りがあり、期限までに集中して食べるように分かってもらう
・本人分の食事を確保する(食べ物を取り合ったりしない)
・落ち着いた環境で食べる(早食い競争をしない)
・間食の回数が多い場合は、1日3食+間食1回ほどに抑える
・かじり取り経験が少ない場合は、積極的にさまざまな食品のかじり取りを行うようにする
〇もともとの体質や性格がある
・1食あたり、1日あたりの食事内容と量を確認する
・少量でも1食を食べきることを目指す
・食べられないものがた食べられるようになったらオーバーにほめる
・食品の調理経験などにより苦手意識が解消していくことがある
・運動不足や睡眠不足がないか確認する
〇口呼吸や口腔習癖がある
・口を閉じて鼻呼吸を意識する
・保護者が口を閉じて食べる様子を見せ、食事中は口を閉じるよう声かけする
・口唇閉鎖や舌圧が弱い場合は口腔機能訓練を行う
・アレルギーや耳鼻咽喉領域の疾患がある場合は専門家に診てもらう
日常の様子からも分かることや少しずつ改善できることもありますので参考にしてみてください。
当院では、目から鱗の話がたくさん聴ける、院長による無料のオリエンテーションを毎月開催しております。
次回の予定は8月10日(土)15:30〜を予定しております。
参加をご希望の方は0120ー255-418 までご連絡ください。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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