口の乾燥

投稿日:2024年12月20日

カテゴリ:スタッフブログ

埼玉県羽生市にある木村歯科医院の折原です。
今年も残りわずかとなりました。

毎年の事ですが1年があっという間だったと思います。
関東では良い天気が続いていますが、乾燥がすごくて喉が痛いなあと思っていたら、風邪をひいてしまいました。
インフルエンザやコロナも流行っている様なので気をつけたいと思います。
そんな中、鼻が詰まって苦しかったりすると口呼吸になってしまいます。
そうすると、口の中が乾燥します。

特に高齢者は唾液の分泌量が低下することにより口が乾燥することがあります。ストレスによっても唾液が出にくくなることがありますがその場合はストレスがなくなれば症状も回復します。急激に唾液が出なくなり、痛みがある場合は唾液腺などの疾患が考えられます。診察を受けることをお勧めします。

口腔乾燥症(ドライマウス)
唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをいいます。口腔乾燥症は、唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてになります。
軽度では主に口の中のネバネバ感、ヒリヒリする、むし歯、歯垢の増加、口臭も強くなります。
重度になると、唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みで摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。場合によっては不眠をおこすこともあります。
平均的な唾液の分泌量は、一日あたり約1~1.5リットルで、口の中の唾液腺から湧き出し、口の中の食べかすを、消化器官へと、洗い流してくれています。
また唾液には抗菌作用があり、口の雑菌の繁殖を防いでくれています。そのため、唾液が不足して口が乾くと、むし歯や歯周病にかかりやすくなり、また、口臭の原因にもなってしまうのです。
口の乾燥がひどい方は専門医に診てもらう事をお勧めします。
年齢が高齢化するにつれて、唾液の分泌量が低下する事により、口の乾燥がひどくなることもあります。

原因として
「薬の副作用(抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があります)」
「糖尿病」、 「シェーグレン症候群 (唾液腺、涙腺などの外分泌腺が萎縮し、口と目が乾燥する自己免疫疾患)」、 「年齢的なもの」(年齢とともに口や顎の筋力が低下や萎縮がおこり唾液の分泌量が低下します) 、「ストレス」(ストレスがかかったり緊張をすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます) 、「口呼吸」(鼻炎などの鼻疾患や癖などで口で呼吸をすれば唾液は蒸発してしまい口が渇きます)などがあります。

保湿性薬剤、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、夜間の乾燥を防ぐなど積極的に水分を補給するように心がけるのも、有効な方法です。

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