⑲経済大国なのに歯抜け大国な日本
投稿日:2017年1月22日
カテゴリ:埼東よみうりコラム記事
日本で親知らずを抜くと負担金は1000円~5000円程度です。ところが、アメリカでは親知らずを1本抜くのに10万円、深い親知らずは50万円かかると言われています。
これは日本人の親知らずが簡単に抜けて、アメリカ人の親知らずが難しいというわけではなく、同じ状況でも料金がこれだけ違うという事です。日本は医科でも歯科でも診療を安く定義付けしている国なのです。
一般的に、経営者であればコストを下げるためには、人を減らす事や材料代を下げる事を考えがちです。
さらにコストを下げようとして、名古屋での事件のように整体に埋め込むものなのに使い回しをするなどの悪質な方向へ行ってしまってはもはや犯罪です。
このように、これ以上削減できない値段まで落としてもダメでそれ以上さらにもっと安くするには、どこかで工程を省くか、使い捨てを再利用するなど、倫理的にやってはいけない事でもしなければ成り立たない事となってしまいます。
さらに日本の治療でよく聞くことは、ちょっと歯が悪くなるたびにこまめに医者に通っているにも関わらず、お口の中は詰め物、被せ物があちこちに…。しかも年と共に歯の数は減っていく…。
今までの歯の治療で満足ですか?
日本人のお口の中は何十年前からほとんど変わっていません。他の国ではどんどん改善され、歯を長持ちさせているというのに…。
日本は世界で断トツのむし歯大国・歯抜け大国です。
では、それは一体どうしてなのでしょう。
もちろん、予防という観念が無い国という事もありますが、やはり保険治療に予防が取り入れられていないのが大きいと思われます。
最近、こんな事がテレビで放映されていました。
同じ歯を何度も何度も治療されて最後には抜かれてしまうならもう治療は行かない。同じ歯を何度も再治療を繰り返すのなら、家計を圧迫するので治療をしない。どうせ最後は抜かれてしまうのだから…。
悲しい事ですがそんな意見もあるのでテレビで取り上げるのでしょう。
不況で家計を助けるために治療をしないという事を考えるより、病気にならないように生活するのが一番のコスト削減・医療費の削減です。
ぜひ「歯」も予防して大切にしましょう。
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